いつまでも君と……

愛犬のために わたしたちができること

悩みの賞味期限って? ~愛犬の闘病、もう一つの側面(4/4)~

f:id:fukuichrin:20170814144359j:plain

前回の『悩みの値段』に続いて、今回は 『悩みの賞味期限』 について書こうと思います。人生に悩みは尽きませんが、その悩みというものは、一体いつまで続いていくのでしょうか? そんなお話です。

今回も大学院での講義を、再現してみます。

 

悩みの賞味期限

f:id:fukuichrin:20170819200332j:plain

――ここから、講義の再現です――

あなたには今、悩みがありますね?
人間、常に悩みがあって当然です。少しも恥ずかしいことではありません。

それでは1年前のあなたはどうでしょうか?
丁度1年前の今日も、やはりあなたは何かに悩んでいたはずです。

その悩みが何だったのか、思い出してください。
どうですか? 思い出しましたか?

思い出せませんよね、多分――
何故ならそれは、別にどうってことない悩みだったからです。

あなたが今でも、1年前の悩みを思い出して、当時と同じように悩んでいるとしたら、多分あなたの友人たちは、あなたに呆れてしまって、「いい加減にしたら?」と言う事でしょう。僕だって言いますよ、「もうそこらで、やめとけ」って。

では、1年前の悩みは、誰が解決したのでしょう?
それは言うまでもなく、あなた自身です。
どういう事か分かりますか?

あなたは自分が思っていた以上に強い人間であり、あなたが苦しんでいた悩みは、あなたが思っていたよりも、ささいな事だったというわけです。

あなたたちがこれから抱える悩みなんて、そんな程度のものなんですよ。
親が死んだって、友人が死んだって、似たようなものです。

これは、僕の経験からいう事実なので、嘘ではありません。
ましてや、あなたがこれから作る会社がどうにかなって、あなたがどんなに悩もうとも、外から見たらどうってことない事なんですよ。

だからね、大事なのは、頑張りすぎない事。
駄目と分かったら、すぐさま尻尾を巻いて逃げ出すことです。

やり過ぎなければ、何度だってチャンスはあるし、挑戦はできるんです。
失敗しても殺されないのが日本という国。

折角日本に生きているんだから、どんどん挑戦して、どんどん失敗してください。
でもね、やりはじめたら、勝つまで挑戦し続けなければ、アホって言われて終わっちゃうから、それだけは覚えておいてね。

――悩みの賞味期限の講義、ここまで――

 

永遠の悩みなんてない

f:id:fukuichrin:20170819200357j:plain

当然ながら起業の悩みと、愛犬の闘病での悩みは随分と中身が違います。
しかし、共通していることはあります。

『悩みの値段』 と 、『悩みの賞味期限』で、学生さんたちに伝えたかったのは、悩みというのは内容が何であれ、その量にも期間にも限りがあるという事です。悩みはどんなに深かろうが、いつか必ず消え(或いは癒え)て、永遠に人を悩ますことはありません。

愛犬の闘病の場合もそれは同じだと思います。
永遠でないと分かっているからこそ、限られた時間を、愛犬のために捧げることができるのです。

起業と最も違うのは、飼い主は愛犬の闘病から逃げ出すことができないという事でしょう。しかし、飼い主は起業家と違って、弱音を吐くことが許されています。

弱音くらいは、どんどん吐けば良いでしょう。だからなるべく早くに、その話を聞いてくれる相手を見つけることが大事だと思います。

 

どうか前向きに

f:id:fukuichrin:20170819200343j:plain

大きな悩みを抱えている最中、我々はまるで自分が、世の中で一番不幸であるかのように考えがちです。しかし、まるで世界の終りのように思えた深刻な出来事も、振り返ってみると、いつの間にか時が解決をしてくれています。

時に癒されていると言うべきでしょうか。

今、悩みの最中にある飼い主さんには、なかなか理解しづらいことかもしれません。
しかしそれでも敢て、「悩むのは、程ほどにした方が良いですよ」 とお伝えしたいです。

いつかは消えていくのが悩みならば、それに囚われ過ぎて、今が犠牲になるのはもったいない話です。少しでもその時間を、愛犬のために使ってあげてください。

 

いまでもそう思うのです

f:id:fukuichrin:20170819200506j:plain

筆者が最初に、『悩みの値段』 と 『悩みの賞味期限』について書いたのは、愛犬のピーチーが、劇症肝炎から回復をしたすぐ後の事でした。その約7か月後、ピーチーが天国に旅立ったすぐ後に、今度はエッセイで、またこの2つの事に触れました。

今はピーチーがいなくなって1年後。だから、これで3回目になります。

始めにこの記事を書いていた時には、想像もできなかった、愛犬の看取りをし、天国に見送って、それから色々な事を考えながら1年が過ぎました。

やはり気持ちは変わらないなあと、思っています。
むしろ、前よりも強くそれを確信していて、だからまたここで、この文章を書いています。

悩みと上手く付き合いながら、闘病には常に前向であること。
それが愛犬を救う事でもあり、飼い主自身の心が救われる、唯一の方法であるように思います。

ピーチーの闘病と介護で、我が家が体験してきたことが、いつの日かほんの僅かだけでも、みなさんの心の助けになることを祈っています。

 

―― 愛犬の闘病、もう一つの側面・おわり(4/4) ――

(ライター)高栖匡躬

 

――本記事は、下記の連載で構成されたものです――

 

ブログランキングに参加しています。投票にご協力ください。

f:id:fukuichrin:20170808121637g:plain

ブログランキング・にほんブログ村へ